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“Welcome to Miami, bienvenido a Miami!” 先週、Adweek社によって主催されたBrandweek2022は、あっという間に終了しました。このイベントには、ブランドマーケッター、セレブリティ、インフルエンサー、テック愛好家、大手ブランドが集まり、マーケティングにおける最大のチャンスとは何かを学びました。
簡潔に言うと、Miami’s Bringing the heat! ということです。この2段落でWill Smithの1998年のヒット曲を2回も引用してしまいました。
Brandweek 2022では、幸運にもエンタープライズAIを得意とするVeritone社とともに、発表、講演、そして展示を行うことができました。当社の創業者兼CEOであるDanny Tomsettはステージで、ブランドがメタバースへの第一歩を踏み出す方法について話しました。一方 、私たちはKate(弊社デジタルヒューマンでありVeritone社のアバター)が主導するインタラクティブなゲームを作り、参加者に没入型のインタラクティブな体験がどのようなものかを垣間見て頂くことが出来ました。
また、Brandweek 2022のイベントを見る機会もあり、他の参加者と同様に、この業界で最高の人たちから学ぶこともできました。
それでは、会場に足を運べなかった人のために、見逃せない5つの洞察を挙げてみます。

1. Pharrellが語るブランドの責任
ブランドについて知りたいですか?それはPharrellに尋ねてみてください。このミュージシャン兼起業家は、他のミュージシャンほど人前に出ることはないかもしれませんが、彼のファーストネームを使うだけで、誰のことを言っているのかがよくわかります。それがブランドというものです!
Williams氏は、Adweek社のクリエイティブ&インクルージョンエディターのShannon Miller氏との対談で、ブランドの責任について幅広く語りました。
「私たち全員はコミュニティーの中で、個人としての責任を持っているのです。」と彼は言いました。「責任がないように感じるかもしれませんが、あるのです。」
「たとえビジネス的な手法であっても、社会的なレベルで徹底的にブランドを使うようにすべきです。それをしたくないのであれば、あなたは問題の一部になります。」
Pharrellは、Edelmanと共同で新しいクリエイティブエージェンシーのMigty Dreamを立ち上げました。Mighty Dreamは、社会から疎外されたコミュニティに影響を与えている社会的課題の解決を目指しており、ブランドと協力して解決に向けた製品や、クリエイティブなソリューションを独占的に開発することを目的としています。

2. Chobani社に学ぶ、人々がいる場所にいる方法
食品ブランドChobani社のチーフマーケティング&カテゴリーオフィスであるMeredith Madden氏は、マーケティングのマスタークラスを開催しました。
このブランドは、人々がなぜ製品を選ぶのか、その動機を特定し、その人々とのエンゲージメントを確立する方法を詳しく説明しました。例えば、オートミルクやプロバイオティクス飲料ではなく、コーヒークリーマーを選択する理由。そして、Chobani社がいかに明確で簡潔なマーケティング戦略によって、市場をリードするまでに成長したかが理解できます。
しかし、おそらく最も目を見張るのは、Robloxのような没入型のオンライン環境を含む「人々がいるところに行く」というブランドの実験でしょう。
Web 3.0を試すブランドが増えるなか、Madden氏は、顧客に近づくための手段として、新しいテクノロジーに大胆にアプローチするよう、他のマーケティング担当者にアドバイスしています。
「怖がってはいけません。」彼女は熱く語りました。「短期的なブランド構築と長期的なブランド構築の適切な組み合わせを見つけることは、一夜にしてできることではないのです。」
3. 遊びの重要性!
今年初めに開催されたウェビナーで、Publicis Groupe社のMatt Marcus氏が、メタバースを始める最適な方法は、実際に参加して遊んでみることだと話したのは重要な出来事の一つでした。
そして、ビジネス界の他の大物たちが同様のメンタリティを推進するのを見るのは素晴らしいことでした。 Coca-ColaのRobin K. Triplett氏は、Snap社のJason Poinsette氏と対話し、この点を再確認しました。
「テストし、学び、再適用し、遊べ」とTriplett氏は勧めました。「弊社は自由に使える豊富なデータを持っていますが、それは時に私たちを麻痺させ、遊ぶことを妨げてしまいます。」
それを効果的に行うには「クリエイティブ、データ、技術、メディアの融合が必要 」と彼女は説明しました。
4. Z世代との関わり方
ブランドマーケターが恐れることがあるとすれば、自分たちの野心に見合うだけの予算がないことです。もう一つあるとすれば、それは時代に取り残され、急成長する世代が何を求めているかを見失ってしまうことでしょう。
Coca-Cola社とSnap社の幹部の対談では、Z世代が何を求めているかも明らかになりました。Adweek社によると、Z世代がデジタル空間に関わっている時間は、物理的空間に比べて2倍になっているとのことでした。
Robin K. Triplett氏は、Z世代はブランド、クリエイター、インフルエンサーとの「参加型、体験型、双方向の対話型」を切望していると説明しました。ブランドにとっては「こうした場所に居るだけでなく、本当の価値を与えること。」 が重要とのことでした。
メタバースに対応した、没入型、会話型のデジタルヒューマンのクリエイターとして、このような的確な評価を聞いて、私たちがどれほど興奮したかは想像に難くありません。
この2つのブランドは、The Kid LAROIをフィーチャーしたAR体験も公開しており、Z世代に焦点を当てた魅力的な体験を生み出すというこの目標に結びついています。

5. メタバースの誇大広告に踊らされないために
ブランドマーケターにとってメタバースの議論は非常に重要であると同時に、一見分かりずらいことでもあるため、Brandweek 2022では特別にメタバースデーを設けました。私たちはこの日に、Veritone社のSean King氏と一緒にステージに立ち、ブランドがメタバース計画でどのようにステップアップしていけるかを議論しました。
メタバースにおけるブランドマーケティングの真実を、Veritone社の観点でいくつか紹介したいと思います。これらは次のように集約されます。
- 今日行うことが、明日のメタバースを形成する。
- インタラクティブなブランドアンバサダーは、消費者とのつながりにおける次のフロンティアになる。
- 合成メディアは、 没入型環境を含むチャンネル間でのブランドの継続性を確保するための鍵となる。
もし、まだブランドのメタバースの旅に乗り出していないなら、それはあなただけではありません。FOMOに惑わされ、誇大広告に踊らされないでください。 当社のCEOであるDannyが最近書いたForbesの記事では、なぜメタバースへの準備ができていなくてもいいのか、そして正しい方向に自信を持って歩むために何ができるのかについて説明しています。
Brandweekの一連の講演、ワークショップ、マスタークラスから、何か重要な収穫はありましたか?ぜひ、ご意見をお聞かせください。